学校に着くまで泣きたくなかったのに 走れなくなるほど溢れる涙。 「うっ うぅぅああ…」 わたしは道の真ん中で しゃがみこんでしまった。 こんなところで泣きたくないのに。 嫌がらせなんかに負けたくないのに。 嫌がらせなんかされたくないのに。 それでもいっちゃんが好きだから。 「はやく…家にかえんなきゃ… お弁当の試作するのに……。」 やっと立ち上がって 学校への道を急いだ。