「えっとなにか…「足」」
用事でもあるのかと思って返事をしたがわざとらしく被せられた。
え?足?
そう言われて、視線の先を見てみると足を踏んでいた。
「どけろ」
「ごめん…なさい」
慌てて謝ると気まずさからもう帰ろうとした。
「待った、あと名前は?」
無視して立ち去ろう。
これが1番。うんうん。
私は気にせず、違うとこに行こうとする。
「待て待て、聞こえてるだろ。名前は?」
「聞こえてない!ちゃんと謝ったじゃん!」
「聞こえてるじゃん。しかも、復讐とかじゃないから」
え、違うの? 間際らしいにもほどがある。
じゃ何の為に聞くんだろう?