「なんで〜?イケメンはイケメンだもん。そんなんで、恥ずかしいとか言ってるとか、可愛いなぁ~、イケメンくんは」

そう言った汐莉は、私をいじるかのように湊斗もいじって、楽しんでいる。


でたよ、このドSな汐莉が。


「汐莉さん!怒りますよ、俺」

「ごめん、ごめん〜。湊斗くん。湊斗くんは、陽に何か用があったのよね?」


すると、湊斗くんは手のひらを軽くポンと拳で叩き、何かを思い出したかのように口を開く。

「あ、そうでした!陽向さんに渡すものがあったんですよー」