そして、湊斗は男友達に一声かけて、こちら側にスタスタと歩いてきた。 「陽向、イケメンくん、こっち来たみたいだよ」 「…だ…ね」 「おはようございます、陽向さん、汐莉さん」 おはようと言った湊斗は、えくぼを作り、クシャっと笑う。 「おはよー、イケメンくん。昨日は、陽のことありがとうね~」 先に、口を開いたのは汐莉だった。 「ちょっと、汐莉さん!そのイケメンくんって呼び方辞めてくださいよ〜、恥ずかしいです」