出た先は、もちろん私の知っている光景で。隣を見れば、もちろん私の部屋があった。 「…まじか…最悪。なにやってんのよ、私。」 突き付けられた現実に目を背けたい気持ちになりながら、自分の部屋の鍵を開ける。 自分の知っているインテリア、知っている匂い。 そうだ、これだよ。私の部屋は。 手に持つ荷物をベッドの近くに投げ、ベッドにダイブして。現実逃避をするかのごとく、眠りについた。