おとぎ





「“お姫様は王子様の魔法をとき、
 二人は幸せに暮らしました。”
 ・・・字、下手ぁ。」

「るせぇ。」

「美的センスの欠片もないね・・。
 酷いよ、このお姫様。」

「そこまで言う事ねぇだろ?酷すぎ。」

「ねぇ。」

「ん?」

「秀ちゃん、この絵本の
 王子様なんだよね?」

「あずは、この絵本のお姫様。」

「じゃあ、魔法をとくから、
 目ぇ瞑って?」

「え?」

「いいから。」