「ん。大丈夫だから。ほら、帰ろ?」 そう言って私の頭をふわりと撫でた。 顔を上げると、ハル君は優しく微笑んでいて。 そんなハル君と目が合うと、胸のあたりがキュ、と鳴った。 「……?」 …まただ。 何だろう、この締め付けられる感じ。 ハル君が卒業するって自覚した時から頻繁になるこの現象。 ぎゅーってして、痛くて切ないけど、どこか甘い。 金平糖を心で食べたらこんな感じなのかな。 この不可解なものに首を傾げつつ私はコクッと元気よく頷いた。