三月生まれの君へプレゼント



「ん。大丈夫だから。ほら、帰ろ?」


そう言って私の頭をふわりと撫でた。

顔を上げると、ハル君は優しく微笑んでいて。

そんなハル君と目が合うと、胸のあたりがキュ、と鳴った。


「……?」


…まただ。
何だろう、この締め付けられる感じ。

ハル君が卒業するって自覚した時から頻繁になるこの現象。


ぎゅーってして、痛くて切ないけど、どこか甘い。

金平糖を心で食べたらこんな感じなのかな。


この不可解なものに首を傾げつつ私はコクッと元気よく頷いた。