三月生まれの君へプレゼント


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「__陽菜ちゃんお待たせ。帰ろうか」

帰りのホームルームが終わって、支度をしていると、私の良く知る声が響いた。


ドアの方を見ると、赤いネクタイ。
…高三の制服を来た男の人が立っている。


色素の薄い茶色の髪。涼しげな目元。

物語の王子様みたいにとびきり優しい幼馴染。


そう。内館遥【うちだてはるか】こと、ハル君だった。


「ハル君!?」


そう、声を上げるとハルくんはヒラヒラと手を振った。