「ま、自分でそこまで分かってるならもう少しだね」
そう私に香織ちゃんは言うけど、何があと少しなのか何を分かってるのか、全然わからない。
頭に?を浮かばせる私に、うんうんと頷くだけで答えはくれなかった。
しかも、「んじゃ、帰るね~」と言ってヒントもくれないまま帰っちゃうなんて。
質問するだけして自分だけ納得して帰っちゃうなんて…香織ちゃんらしいけど…
〝胸のあたりがギュってして切なかったり、もっと一緒にいたいって思ったり〟
「……分かんない、なぁ」
ぐるぐるとめぐる香織ちゃんの言葉の意味を考えながら、私は近くにあったクッションを抱えるのだった。

