三月生まれの君へプレゼント



「ま、自分でそこまで分かってるならもう少しだね」


そう私に香織ちゃんは言うけど、何があと少しなのか何を分かってるのか、全然わからない。


頭に?を浮かばせる私に、うんうんと頷くだけで答えはくれなかった。


しかも、「んじゃ、帰るね~」と言ってヒントもくれないまま帰っちゃうなんて。

質問するだけして自分だけ納得して帰っちゃうなんて…香織ちゃんらしいけど…


〝胸のあたりがギュってして切なかったり、もっと一緒にいたいって思ったり〟


「……分かんない、なぁ」


ぐるぐるとめぐる香織ちゃんの言葉の意味を考えながら、私は近くにあったクッションを抱えるのだった。