****❀ 「ハル君……明後日、卒業だね」 下校中。昨日までは触れなかった卒業式の話題を持ちかけてみる。 私は嫌で嫌で仕方ないけど、ハル君はどうなんだろう? そんな興味本位からだった。 「そしたら遂に俺は大学、陽菜ちゃんは高三か…」 あんまり実感ないな、とハル君は頬を掻く。 「ん…?そういえばその日、俺、誕生日なんだっけ。 なんていうか、そういう偶然って面白いよね」 クスクスと笑うハル君は卒業を何とも思ってないみたいで。 私は返事を出来ないでいた。