診察室から出てくると、少し楽そうな表情になっていた。





「どうだった?」



「産科でマッサージしてもらうことになった…」



「そうか、大丈夫だったでしょ?」



「うん…発熱あるから薬も出してもらった」



「先生優しかった?」



「優しかった…不安だったけど」





名前を見るに顔見知りの外科医だ。



優しい雰囲気の彼だから、安心感は強かった。



陽が穏やかな表情で戻ってこれたのも、彼のお陰だろう。





「また授乳頑張る…」



「来て良かった?」



「良かった…ありがとう」





*おわり*