雨は次第に本降りになり、足元が濡れてきた。 もう急いだってずぶ濡れなことに変わりはない。 洗濯物も洗い直しだ…。 蒼が気がついてくれていればいいけれど。 家に着く頃には服は重たくなり、髪は絞れるほど濡れていた。 雫がポタポタと垂れてくる。 必死に抱え込んで持ち帰ってきた買い物袋は、 なんとか無事だ。