少し落ち着いて、呼吸が楽になった。 「顔色が悪いな」 『開けていい?』 そう聞く港に頷くと、パジャマのボタンは外されていく。 握っていた毛布を引っ張り、胸元を覆う。 「…さむい」 「少し我慢して」 しばらく背中を摩ってくれて、だいぶ楽になった。 「音聞くよ」 毛布を少し下げると、港の手が伸びてくる。 「楽にしてて」 肌に聴診器が触れ、体が反応した。