「ごちそうさまでした」
1時20分。
食事を終えて食器を片し、シャワーを浴びる。
1時37分、濡れた髪を拭きながら翌日の会議資料を読む。
「はぁ…」
リビングの電気を消して、寝室に移動したのは1時57分。
ようやく1日を終えた。
無意識に漏れたため息。
明日の目覚ましをセットしながら、寝息を立てている陽の姿を確認する。
今日はちゃんと眠れたみたいだ。枕元には薬を飲んだ形跡もある。良かった。
起こしちゃいけないと思いつつ、無意識に触れた柔らかい髪。
「……ん」
寝返りを打った陽にヒヤヒヤしながら、俺も布団の中に潜る。
午前2時3分、何日かぶりにベッドの中にいた。
布団の中に入って5分も絶たないうちに、眠りについていた。