「ダメ？」
お願いっ、断らないで！と願いを込めた目力で瀧くんをジッと見つめる。
「………いえ」
すぐに反らされてしまった視線。
「ちなみにどこに集合すればいいんですか？」
「それが現地集合なんだ…」
「……なら、一緒に行きますか？」
「………へっ？」
「家近いので」
えっ、嘘…まさかの瀧くんからそう言われてくるとは思わなかった。
「いっ行く！一緒に行く！」
「じゃあ迎えに行きますね。また時間とか教えて下さい。はい、これ」
と、携帯を差し出す瀧くん。
「連絡できませんよね？番号、教えて下さい」
「あ、そっか！」
