隣の席の瀧くん




「あれ、花と杏ちゃん」



あたし達がお化け屋敷に入ろうとしたら、壮ちゃんもその場にいた。



「壮ちゃんも入るの?」


「いや、花と杏ちゃん見かけたから来ただけ。俺も一緒に入ろうか?」


「じゃあ…3人で行く?」



そう杏が言うので賛成した。


いや、待てよ、確か…



「壮ちゃんビビりだよね?」


「は?」


「いや、あたしの記憶が正しければだけど……幼稚園の時の遠足で遊園地に行った時、お化け屋敷でギャン泣きしてたよねっ?」




あ……やばい、思い出すだけで笑えてきた。




「……なに、笑ってんのかなー?
花ちゃん。俺もうそんなに小さくないんだけど、分かる?」



そう言って、あたしの頬を思いっきりつねる。



「痛い痛いっ、

…もうっ、そんなに強くしなくったっていいじゃん!」


「へいへい。

んじゃー、入るよ〜2人共〜」




カラオケで、あれ以降壮ちゃんからは何もない。


今まで通り、普通の幼なじみに戻ってきている気がした。