「悠人くん、
そういえば今日はどこに行くの?」
「うん…」
「悠人くん?」
なにやら元気がない。
ーーは!もしかして…
「壮ちゃんの事で…その…気に触るような事しました、よね…?」
あたしがそう言うと、あたしの頬っぺたをギュッ と摘んだ。
「ふぇっ?!なに?!」
「なーに。
花のくせによく分かってますね…」
「えっ、ってことはやっぱり…」
「当たり前じゃないですか。
いくら幼なじみと分かっていても、あんな自分の家かのような所見せびらかされて…しかも、幼なじみでも花に”気がある”男です。
部屋に入れるなんて…何もされてないですか?本当に」
…ベッドの中に潜り込んできた。
なんて、死んでも言えない。
「大丈夫、今日ももう勝手に入ってくるのやめてって注意したし、これからもずっとするつもり!
…心配かけてごめんね?」

