すると、
「あら、瀧くんいらっしゃい。
よかったら上がってく?壮ちゃんもいるわよ?」
「え?」
悠人くんが目を大きくする。
ーーーな!お母さんっ!
これじゃあ悠人くんが変に誤解してしまうじゃないか!
…や、でも幼なじみだし………っいや!よくない!幼なじみでも男は男だ。
簡単に部屋に出入りするって事がバレちゃったらーー…、
「お、瀧じゃん。上がれば?」
と、余計な事を言う壮ちゃん。
「いや、いいです。このままもう出かけるので…。
一ノ瀬さんのお母さんすいません、せっかく言って頂いたのに」
「そうよね、予定があるものね。2人共気をつけてね〜!」
とお母さんの後に、
「俺はもーちょい花ママと話してから帰るわ!じゃーな」 と、なにやらニヤニヤしながら壮ちゃんが言う。
「ここは壮ちゃんの家じゃない!
早く自分の家に帰りな!
全く…悠人くん行こう?」
「そうだね…」
無理矢理 手を引いて、家を出る。

