「えいっ」 あまりにも無視されるから、瀧くんの背中に抱きついた。 「ちょ、ここもう住宅地ですよ?」 なんだかんだ歩いてあっという間にあたしん家近くの住宅地だ。 「好きなんだもん」 「一ノ瀬さん….って、甘えん坊なの?」 「瀧くんにだけだし」 「ほらもう離れる〜、まだそんな遅くないし誰かに見られたらどうするの」 「いないよ誰も〜」 あたしってこんなに甘えたがりだっけ? 自分でも引くほどびっくりだ。 「え、花?」