隣の席の瀧くん





「お邪魔します」



わぁ…瀧くん家に入ってしまったぁ。







「えっ、い、一ノ瀬さん?!
な、何でうちにいるんですか?!」





へ?


リビングに案内されて入るとそこにはソファーでダル着で驚いた表情でこちらを見る瀧くん。



「え……ね、熱は?」



なんか顔も普通に生き生きしてるし、元気そうなんですけど?



「この子、とっくに熱なんか治ってるのよ。だけど休む事なんてめったにないからせっかくだしもう1日だけ休むー。なんて言っちゃってね、バカよね?

あたしも仕事あるのに…たまたま今日は休みだったからいいけど。

花ちゃん何とか言ってやってよ〜」




……な、なんですと?




「瀧くん…あたしめっちゃ心配したのに…待ってた意味アルノカナ?」



座ってるソファーにゆっくりと近づいて追い詰める。



「……す、すいません。
1回休んでしまうとダメですね、つい」


「はぁ?!!
つい?ついですってー?!」




そんなあたし達の姿を見て アハハ と笑う瀧くんのお母さん。



「もう悠人ったら、せっかく花ちゃんゼリー持ってきて来てくれたのよ?」


「え、そうなんですか?」



チラッとこちらを見る。