すると瀧くんが横に来て、
「何で無理するんです。
苦手でしたら、断らないと」
瀧くん…
そんな優しい言葉をかけられ、断ろうかな。と思った時、
「はい何名様ですかー?」
「4人です」
ええええ、待って、待って、
ここ心の準備が…
待ち時間がタイミング良く少なく、すぐに案内されてしまった。
「瀧くん…っ、どうしよう」
「これはもう仕方ないですね」
「ううう…」
「一ノ瀬さん、これ」
あたしの前に差し出されたチョコレート。
これって…
「一ノ瀬さんいるかな?って、
なのでこれ食べて落ち着いて下さい」
「ありがとう…」
あたしがいるかな?って思って持ってきてくれたって思うと胸がキューーと締め付けられる。

