隣の席の瀧くん





「てか、まぢ暑い!
一ノ瀬飲み物持ってたりする?」


「あー、ポカリあるよ、飲む?」


「まぢ助かる!一口ちょーだい」





なんだあれ。

さっきから、あたしには和が瀧くんに”俺はこんなに一ノ瀬と仲良いんだぜ”って見せつけてるみたい。




和が花のポカリをゴクゴク飲む。




「うめー!生き返る〜さんきゅ〜」


「一口多すぎでしょ!飲みすぎだってばも〜」




関節キスなんかしちゃって。




チラッと横を見ると、





え?


瀧くんが珍しく眉間にシワを寄せている。





「瀧くん、心配しないで。
花は別にあれなーんも気にせずにしてる事だから」


「は……?
何でそんな事わざわざ僕に言うんです?」



あたしは自分の眉間に人差し指を持ってきて、




「瀧くん、さっきから眉間にシワ寄りすぎだよ。跡つくよ」


「……」