「一ノ瀬はあのやばいやつ乗るよな?」 和があたしの肩に腕を回し、そうニヤニヤしながら言う。 「え…あ、あたしあれいけるかな」 「え?一ノ瀬怖いの?えー!一ノ瀬のくせにまさか乗れないのぉー」 わざと腹ただしい言い方で言ってくる。 「う、うるさいな! 乗れるよ!乗れるし!あんなの余裕のよっちゃんだし!」 ムカつくっ、 ほんとはあんなやばいジェットコースター苦手なのに… 乗れるとか言ってしまった。