現地に着くと、
杏と和はもういて、こちらに向かってひらひらと手を振っている。
「花、瀧くんおはよー!」
杏があたし達に笑顔で言う。
「瀧くん来てくれてありがとうね!
ほら、せっかく花と瀧くんが仲良いからあたし達も仲良くなりたくてさ」
「いえ、こちらこそ」
言葉は短いけど、
そう笑顔で微笑む瀧くん。
「まさかお前がこんな所に来るとはなー。勉強と本ばっか読んでるお前に合わない場所だと思うけど?」
な、ななんてことを!
和が平気で瀧くんに酷いことを言うもんだからあたしは和の背中を思いっきり叩いた。
「いってぇぇっ!
何すんだよ、一ノ瀬まぢで」
「ほんとヒドイ。
瀧くんの気持ち考えたらどうなの」
「いえ、いいんです。和くんの言いたいことは十分分かります」
瀧くんがあたしと和の間に入る。
「邪魔なんですよね?僕が」
そう言ってニヤリと和に笑いかける瀧くん。
ん?邪魔?どうゆうこと?

