おはようからおやすみまで蕩けさせて

クシャ…と髪の毛を撫でてから去る。
子供っぽく扱われるのは、何年も前から変わらない。



「ステキですよね〜」


ウットリと背中を見送る津田ちゃん。


「私も先輩みたいに頭を撫でてもらいたいな〜」


…いやいや、私は好きで撫でてもらってる訳ではないんだけど。


「天宮リーダーは田端先輩が可愛くて仕方ないんですね」


「えっ?」


「だって、今みたいなことするのは先輩にだけですよ。他の先輩達にしてるとこなんて見たことありませんもん」


ある意味溺愛〜!と燥ぐ津田ちゃんの言葉にキョトンとした。


私だけにする行為?
まさか、本当に?


自分が仕事ばかり熱心にしてきた所為だろうか。
そんなこと、気づいてもいなかった。


「燥いでないで次の商談の準備するよ。今日は午後からもあるから頑張らないと」


なんだか胸の音がやけに大きくなる。
意識もせずに受け止めてきた天宮さんの手の感触が、妙に髪の毛に残っていたーーー。