津田ちゃんは戸惑うように私のウエストの辺りをさすった。
その手があったかくて、やっと気持ちがホッとしてくる。
「……ごめんね」
グスッと泣きながら謝った。
津田ちゃんはううん…と首を横に振り、自分の持ってたハンドタオルで涙を拭ってくれた。
「さっきのメーカーさんが心配してましたよ。『仕事人らしからぬ感じでしたが大丈夫でしょうか』って」
ああもう私は何処までデキない人間なんだろうか。
部下だけでなく、商談相手にまで心配をかけて。
「私の所見ですが、商品については意見を言っておきました。そこを改良してまた持って来られるそうです」
津田ちゃんの言葉に納得して頷き、営業部に戻ればーー
「あの…いいですか」
私を認めてなかった女子がデスクへとやって来て、自分が抱えている商談が上手くいくようにアドバイスをして欲しいと言い出した。
「えっ…」
どうしたのいきなり。
何故急に態度が変わった?
「あの…」
何で…と聞いてもいいのかな。
それとも聞かずにスルーした方がいい?
瞼を瞬きさせる私を見て、彼女の方も気まずそうな表情を見せる。
信じられない気持ちでいると、態度を変えた理由を話し始めた。
「元リーダーに頼まれたんです。楽しく仕事が出来るように協力してやって欲しいって」
その手があったかくて、やっと気持ちがホッとしてくる。
「……ごめんね」
グスッと泣きながら謝った。
津田ちゃんはううん…と首を横に振り、自分の持ってたハンドタオルで涙を拭ってくれた。
「さっきのメーカーさんが心配してましたよ。『仕事人らしからぬ感じでしたが大丈夫でしょうか』って」
ああもう私は何処までデキない人間なんだろうか。
部下だけでなく、商談相手にまで心配をかけて。
「私の所見ですが、商品については意見を言っておきました。そこを改良してまた持って来られるそうです」
津田ちゃんの言葉に納得して頷き、営業部に戻ればーー
「あの…いいですか」
私を認めてなかった女子がデスクへとやって来て、自分が抱えている商談が上手くいくようにアドバイスをして欲しいと言い出した。
「えっ…」
どうしたのいきなり。
何故急に態度が変わった?
「あの…」
何で…と聞いてもいいのかな。
それとも聞かずにスルーした方がいい?
瞼を瞬きさせる私を見て、彼女の方も気まずそうな表情を見せる。
信じられない気持ちでいると、態度を変えた理由を話し始めた。
「元リーダーに頼まれたんです。楽しく仕事が出来るように協力してやって欲しいって」

