「その心配は商談が失敗に終わった後のことを思うからだろ。責任を取るのは自分だから、それが嫌だと思ってるだけだろ」
「なっ……」
何でそんなことを言われるの!?
「部署の上に立つ人間は、部下がどんな失敗をしても責任を負うくらいの心構えがあった方がいいんじゃないのか?あんたの前のリーダーは、きちんとそういう処理をしてきてる筈だぞ!」
ギクリとした。
私がバイヤーになりたての頃、確かに売れ残った商品の後始末を天宮さんがやってくれたんだ。
「それが出来ないならリーダー職なんて就くなよ。結婚もしたんだから、さっさと家庭に収まればいい!」
……そうしたかったよ。
だけど、それが出来ないからこの部署に残ってるんでしょう!
「山本さんには、そんなことを言われる筋合いはありません!」
「あるよ。こっちはあんたのお守りを頼まれたんだから」
「えっ…」
どういうこと!?
「あんたがリーダーをやることになって、誰が一番心配してると思う?リーダーの器も持たないあんたの夢を叶える為に役職を降りた浬だろ?その男から直接異動を頼まれたんだ。心配だから妻の補佐をしてやって欲しいって!」
ハンマーで叩かれた様な衝撃があった。
クラッと目眩がしそうで、何も言えずに山本さんを見つめた。
「なっ……」
何でそんなことを言われるの!?
「部署の上に立つ人間は、部下がどんな失敗をしても責任を負うくらいの心構えがあった方がいいんじゃないのか?あんたの前のリーダーは、きちんとそういう処理をしてきてる筈だぞ!」
ギクリとした。
私がバイヤーになりたての頃、確かに売れ残った商品の後始末を天宮さんがやってくれたんだ。
「それが出来ないならリーダー職なんて就くなよ。結婚もしたんだから、さっさと家庭に収まればいい!」
……そうしたかったよ。
だけど、それが出来ないからこの部署に残ってるんでしょう!
「山本さんには、そんなことを言われる筋合いはありません!」
「あるよ。こっちはあんたのお守りを頼まれたんだから」
「えっ…」
どういうこと!?
「あんたがリーダーをやることになって、誰が一番心配してると思う?リーダーの器も持たないあんたの夢を叶える為に役職を降りた浬だろ?その男から直接異動を頼まれたんだ。心配だから妻の補佐をしてやって欲しいって!」
ハンマーで叩かれた様な衝撃があった。
クラッと目眩がしそうで、何も言えずに山本さんを見つめた。

