走っていたら、お腹の傷が傷んだ。

昔ママに殴られたところだ。

「ん…」

私のペースはだんだんと落ちていった。

「心結?どしたー?」

「んっ…いた…い…」

「痛いの?こっちおいで!」

私は汐音先輩におぶられ、理科準備室に入った。

「お腹?お腹が痛いの?ちょっと見せて?」