「ナイスサー!」

「レフトレフト!」

私はバレーボール部に入っている。あと何ヶ月かしたら先輩は引退になる。

「校内、8周!」

部長の汐音先輩の声にえーっ!という声があがる。

渋々走りにいく部員を横目に、汐音先輩と私は、先頭で走っていく。


長距離は、得意だ。体力だけは自信があった。

「心結、今日も早いじゃん!」

「今日こそ負けませんよ!」