「また藍翔かよ…いい加減飽きる。」

「俺だってお前と8年連続で新学期隣は流石に飽きるわ…」


私は演じるのが得意になった。明るくフレンドリーな女の子。

これでいい。私が虐待を受けていた事は、誰も知らない。

事故死、ということになっている。

事実を言うつもりはない。私は演じ続ける。


私は外を見た。さっきまで晴れていた空は

だんだんと雲がかかり、やがて、雨が降ってきた。