いいもん、休み時間に会いに行くから!!




「成海、早くしないと置いてくよ?」




理科室までの移動中、とぼとぼ歩くあたしを容赦なく突き放す潮音。


……いいんだよ別に、慣れてるしクールな潮音も好きだもん。




「お、いいところにきたなぁ、一条に西原」




後ろからぬっと大きな影があたしに映り、




「あぁ、なんだ岡センかぁ」



あたしと潮音の担任、岡センこと岡本……なんだっけ。


30ちょっとのおっさん(※まだ若いほう)




あ~あ、玲央に会いたい




「失礼なやつだな一条~、悪かったな岡センで。つーか岡本先生って呼べよ!そんなとこまで三年のやつらマネしやがって」




岡センに出席簿で頭を叩かれた。




「うわー、タイバツだタイバツ」




「タイバツって漢字でかけねえ奴がなにほざいてんだ」




「かけるし!!」




「ほ~?書いてみろよ」




タイバツぐらいかけるし!!体に……バツってなに?




「い、今急いでるから無理!」




「ほら、無理なんだろ」




むかつく!!(※図星)