「あんたさえいなけりゃ、あたしだって村山くんの隣にいられる。あんたが邪魔なのよ」




不敵に笑う安藤さん。その手には……体育倉庫の鍵。




「まって…!!」




手を伸ばすだけ無駄で、安藤さんは体育倉庫のドアを閉めてしまった。




「やだ……開けて!出して!!」




ドアをどんどん叩いてももちろん開くわけはなく、ただ両手が痛いだけ。




ガチャっと鍵がかかる音がした瞬間、あたしは絶望した。