* * *

「あのー?安藤さん……いますか?」




薄暗い体育倉庫の中に呼びかけるけど、気味が悪いほどシーンと静まり返っている。




「あれ…?」




まだ来てないのかな?




「バーカ、あたしが本気で謝ると思ったのかよ」




「っ!?」




ドンッと背中を突き飛ばされ、あたしは倉庫の中に倒れ込んだ。




ズキッと足が痛み、立ち上がることはできない。




「安藤…さん」