* * *

「あれ?どこやったっけ?」




朝の安藤さんの手紙がない。




「なにが?」




「んー、なんでもない!」




潮音に心配をかけるのは嫌だしね




「そう?早く帰ろう。お母さんもう門の前にいるって」



「あー、今日は先生に呼ばれてるから先に帰って!」




「え、帰りはどうするの?待っててもいいけど」




「いいよ、玲央に迎えに来てって言ってあるから!」



「……わかった。じゃあまた明日」




「うん、ばいばい!」




あたしは潮音と別れ、安藤さんが待っているであろう体育倉庫に向かった。