女の先輩に背中を向けると、肩をグイッと引っ張られた。 「いたっ!」 「あたしは本気だから!!」 そう怒鳴り、あたしを睨み付ける冷たいけど闘志の燃えている瞳。 「……あたしが勝ったら、玲央くんと幼なじみやめてよ」 遠ざかる背中を、あたしはただ見ていることしかできなかった。 「幼なじみをやめろ……か。」 あたしの日常から、玲央がいなくなる。 ……そんなのいやだ。