イケメン大学生が入れてくれた飲み物を差し出されて、ここで問題が起きた。
どうしよう・・・。
3人分の飲み物を、どうやって持とうか。
「・・・」
「・・・」
沈黙が流れる。
イケメンの視線が、痛いように突き刺さる。
どうするんだろう、この子って思ってるんだろうか?
その通りですとも。
しかも、図々しくもミルクとシロップもいるという、八方塞がりとはこういうことか、と思った。
「バカか、お前は」
聞きなれた低い声が、後ろから聞こえた。
「持つよ」
天の助けだと、思った。
小瀧は、コーラとさえのアイスティーを持ってくれたので、私は自分の飲み物とミルクとシロップ2つ持って、イケメン大学生から離れた。
は、恥ずかしいー!!
今、きっと、顔が真っ赤に違いない。
何やってんだ。
自分のドジ!バカァ~!
