曖昧な君に振り回されてる



「イケメン大学生・・・」

「は?」

視線はメニューなんかじゃなく、レジをやっているイケメン大学生に釘付けだった。

ここで、バイトしてるんだー・・・。

電車では絶対に見られない優しい笑顔で接客しているイケメン大学生の姿に、キュンとした。

イケメン大学生に見惚れているのに気づき、現実に意識を戻す。

それより、喋れるチャンスじゃないか。

鼻息が荒くなってしまいそう。

「小瀧、なに飲むの?」

「俺は、コーラ」

「待ってて!私が買ってくる~!」

小瀧の「お金は?」という声は、興奮気味な私には聞こえるはずもなかった。

「アイスティー2つと、コーラ」

「アイスティー2つと、コーラですね」

低い耳触りのいい声が、私の胸を躍らせる。

いい声。

喋っちゃった。

へへへっ。

目も合ったよ!こりゃ、最高だ。

ただ、メニューを頼んだだけなのに、浮かれ気分だった。

毎日ここに通おうかしら・・・。何て、バカなことをまで考える始末。