曖昧な君に振り回されてる



付き合えもしない・・・か。

先生が黒板に向かい説明しながら書いている文字を追って、ノートをとる。

確かに、私を知ってもらうのは難しいよね。

それにあれだけの容姿なら、彼女だっているかもしれないし・・・。

だんだんと、ネガティブな考えになっていく。

全く、イケメン大学生の情報なんてない。

私はどうしたいのだろうか?
諦めたほうがいいのだろうか?

でも、何故か無性にあの人のことが好きになってしまったんだ。

「なあ・・・」

「何?」

今、考えごとしてんだけど!と、意味を込めて隣の男をちょっと冷たく睨んだ。

「消しゴム貸して」

「はい」

「サンキュー」

「・・・」

こういう接点は、絶対にやってこないな。

どう頑張ったって、大学生とこんなシチュエーションやってこない。

ハァ・・・。

窓の外を見て、灰色の雲を見上げた。

接点はこの雨だけ・・・か。