曖昧な君に振り回されてる



「マネージャー呼ぶから、今日は帰らせてもらったほうがいい」

神山さんは、そう優しく言うと、立ち上がってインカムに手を伸ばそうとして、その手を止めた。

「呼んでくるわ」

小さく私に言うと、休憩室を出て行った。

インカムでマネージャーを呼んでしまうと、みんなに聞こえてしまうからだろうか・・・。

きっと、呼ぶ理由をマネージャーが聞いてくるだろうから・・・。

体調が悪くなったことって、あまりい他のみんなに聞かれたくないものだ。

みんなに心配させてしまうかもしれないし、申し訳なくなる。

それを神山さんは、気遣ったのかもしれない。

本当、いい人だな・・・。

同じくらいの歳の男子は、お構いなしだろう・・・。それか、見て見ぬふりかも?

こんな時に、思い浮かんだ同じ年頃の男子の顔は、小瀧だった。

アイツは、見て見ぬふりだな・・・。絶対に。