曖昧な君に振り回されてる



携帯の時計を見て、休憩も15分ぐらいなことに気づき、白いご飯に手をつけようと、箸を伸ばした所で、また休憩室のドアが開いた。

ゲッ、とつい声が出てしまいそうになるのを、堪えた。

入ってきたのは、今日もメイクも髪型も完璧で、可愛くしている佐々木さんだ。

ん?
でも、何だか様子が・・・。

「佐々木さん、大丈夫ですか!?顔が、真っ青ですよ」

異変に気づき、すぐに立ち上がった。

俯いて口を抑えている佐々木さんに、駆け寄った。

神山さんも、私の声に喫煙ブースに行くのをやめて、こちらに来た。

立たせたままじゃキツイだろう、と思い、佐々木さんを椅子に座らせた。

「大丈夫か?」

神山さんは、佐々木さんの座る椅子の背に手をのせて、その場にしゃがみこんで、優しい声色で聞いている。

いいな・・・。

こんな時に、羨ましいなって思っている自分が情けない。

「はい・・・。ちょっと、気持ち悪くて」

佐々木さんは、神山さんにそれだけ言うと、腕におでこをのせて顔を伏せた。

相当キツイのだろう。