「あれ?佐々木さんじゃないんだ・・・。新人さん?」

神山さんと違って、黒髪で頭部の短い髪を立てていて、爽やかな感じの人だ。

この人も、なかなかのイケメンだ。

「はい、中村です。3番で掃除変わってきました」

「ふーん、もしかして、神山いた?」

「え?あっ、はい」

「やっぱりなあ~」

勝手に一人で納得して、8番スクリーンが終わるのをニヤニヤしながら、待ち始めた。

どういうこと?
自然と、眉間にシワが寄る。

話の流れ的に、嫌な予感がするんだけど。

「あの、どういう意味ですか?」

「ん?あ~、佐々木さんは、神山を狙ってんだよ」

何の躊躇いもなく、サラリととんでもないことを言ってのける。

な、なんだってー!?

目を大きく見開いて、男の人を見上げる。

「えっ!そうなんですか?」

「あれ?もしかして、中村さんも?」

口角をクイッと上げて、私を見下ろした。

うわっ・・・。

勘が鋭い人だな・・・。この人。