そうして私はトイレついでにお化粧直しもしっかり。
速水さんは一服だけしたみたいで、私よりも出てくるのは早かった。


 その後一角にあるモダンなカフェに立ち寄り、しばらく談笑。

コーヒーと付け合わせに頼んだ今何かと流行りのパンケーキが美味しかったこともあってか、映画の感想から話は始まり結局1時間以上お店に滞在していた。

「空いててよかったですよね、本当。」
 夕方に近い時間帯だからなんだろうなぁ。

お昼の時間とか、混んでる時間帯じゃとてもじゃないけど
ゆっくり食事取れないもんね。


「じゃぁそろそろ出ようか。」

「はい。」
 彼と私は立ち上がる。

そこでまたても速水さんにしてやられてしまった。(御食事代のハナシ)


 お腹をみたしてからも、雑貨屋さん、本屋さん、おもちゃ屋さんなどいろんなお店を見て回る。

雑貨屋さんだと速水さんが今欲しいらしい観葉植物を見て。

本屋さんだと彼が今読みたいと思っている本、
おもちゃさんだと子供時代よく遊んでいたものを教えてもらったりした。


「次、あそこ入ってみる?」

「はい。」
 速水さんの掛け声でまた新たなお店を開拓し始める私たち。

今度入った雑貨屋さんは主にキッチングッズを扱っていた。