「…ねぇ、ついてきてるよ。」
合コンを、設定して
学校帰りにそのまま行くことになった。
んだけど、
案の定、ストーカー男はついてきた。
「え、まじ?」
「まじまじ。」
「中入れば大丈夫っしょ!
早く行こー!」
「あ、まってっ」
お店の中へ走って行く沙織を
慌てて追いかける。
「さお、りっ!」
「うおっ」
「わぁあっ」
「す、すみません…」
「いや、こちらこそ。
大丈夫??」
恥ずかしい。
あのままだったら思いっきり転んでた。
「怪我は?ない?」
「あ、私は全然…
支えてくれたので!」
「亜由ー?!何してんのー?」
「あ、今行く!
じゃあ、ありがとうございました。」
私はそう言って、
助けてくれた男の人に頭を下げて、
沙織を追いかけた。
