3ヶ月が経った。
俺は何もできなかった、チカがボクのスペースだから!!とヘンテコなことを言い俺の戸棚にチカが身につけていた物を収納したところには何もない。
チカはまだ戻ってこない。


俺らは「壬生浪士組」から「新撰組」になった
全くどこに居やがるんだ…そう、思っていたときだった。

「―――!」

チカの気配がした。

『土方。たっだいまー!』

その待ちに待った声が聞こえた瞬間チカは俺のところに戻ってきてくれた

上から降ってきたがなァ!?まさか背中で受け止めるとは思ってもなかった


「今すぐ降りやがれッ!!」

『全く再会を喜ぶ時間もなくお説教?これはだから土方は〜まあ土方なんだから仕方ないな〜』

そう言って笑う変な展開をするチカは居なくなったときと変わっていなくて

「……どこに、行ってたンだよ」


『どこっどこだろう?お父さんとお母さんに会ってたから黄泉の国的な??』

晴れやかなチカの顔に満足した


『土方も変わってない……いや、老けたな。眉間の皺、増えてるし。あと数年したら禿げるんじゃない?あ〜な〜た〜の髪の毛ありますかぁ♪』

「よっし斬る。斬る以外の選択肢がねェよ」

『斬る??ボクを斬ることができるの??ボクが居なくなってからあんなにボクのこと読んでたのに?こっ恥ずかしい詩も作っちゃって。よんであげようか??
そ、それにボクのこと考えてそのえっとし、シてたでしょ??』

ぽっと顔を赤らめて恥ずかしそうにこちらを見てくるチカは押し倒したいぐらいに可愛いが…

ちょ待てよ!?

『まぁいいや。とにかく………ただいま土方』

そう言って可愛らしく抱きついてくるから

「あぁ、おかえり」

俺は受け止めちまうンだ。


「オメェが居ねェ間に新撰組になった」

『はい、言い直して。ボクが居ない間に散々名前言ってたでしょ。ボクの両親がつけてくれた素敵な名前呼んでよ』

「愛(チカ)」

『うん、愛だよ。愛情の愛でチカって読むの。素敵でしょ?』

「ああ」

『名前負けしないように両親からはいっぱいの愛をもらったよ。歳三さんももちろんくれるよね??』

「ああ」