「オイ、チカてめェ、
原田に何しやがったァ?」

何その目
ボク疑われてる?
なぜ?

『何がですか?』

「はァ、言いたくないならいい」

『…』

とりあえず黙っとこ

土方が言いたいのは、
原田に実施したことだろうな

ココはボク自身を見てくれるから
居心地がいい

それを少し利用させてもらった
原田には少し悪いことをしたかも
しれないけれど
あのド下手な尾行をやめさせる
ためには必要だったと思う

仕方なーい仕方ない!


だから、チラチラ見ないでほしい

気になるんなら、声かければいいのに
素直じゃないよね
ボクが人肌脱いであげましょうか!

大きく息を吸う

『総司ぃー!
土方がボクをいやらしい目で
見てくるぅー!』

「ちょ!?おま!?馬鹿か!」

ドタドタという音の後に
スパーンと襖が開く

「ついに本性表しましたね、
土方さん!
こんな幼気な子に…!」

「トシがそんな子だったなんて…
トシはそんな子じゃないと思ってたのに…
ヒヒだったなんて…!」

「総司は黙れ!
目がうるせェ!
近藤さんはわけわからないこと
言わねェで下さい!」

『ヒヒがボクの方を見てきて、
ボク…ボク…っ』

もちろん嘘泣きです
うつむけば髪で顔隠れるし

「なんて気持ち悪いヒヒなんでしょうか
山に帰るべきです」

『山に帰ってお山の大将でも
やればいいんです』

「大将…?
トシ!それはすごいな!」

「だァああ!
オレは人間だ!!」

あははー、カオス