近藤さん、土方、総司が部屋にはいる

「局長、どうされましたか?」

「いやー、この子のことを詳しく聞きたいなーっと思ったんですよー!
ね!局長!」

原田は元気だね
ボクもう逃げたい
ここの部屋の空気重いんですけど

「そうだぁね、“色々と”ね」

なんか含みがあって怖い
ボクの方を見ないで欲しいな

『何をでしょうか?』

とりあえず、無難に聞いておこう

「性別、容姿、所作」

『…?』

「君、女だぁね?
それに手や髪、所作…
平民にしては綺麗だよね
それなりの立場のある家の子じゃなぁい?」

観察眼怖!

『女なのは認めます
けれど、地位は平民です』

誤魔化せないよ!
確信を持った目だよ!

「おや?
外れたぁか
自信はあったのですがねぇ」

『えー、俺も外れたー!
じゃあ、どこから来たのー?」

『それは答えれません』

答えても信じないでしょ?

「えー、なんでー?
長州からってことはないよねー?」

『違います
一応、江戸出身です』

「一応?」

「一応ってどういうことー?
ねーねー
どういうことー?」

ちらり
土方を見る
とっても助けて欲しい
どうすればいいんだろう
てか、早く助けろよ

「未来からきたらしい
写真を色付きで撮れる道具を見せてもらった
他にも信じてもいい証拠がある」

え、うそん
話していいの?
大丈夫?

「ほーぉ
では、その証拠を見せてもらいたぁい
自分の目で見ないと信じないたちでねぇ」

ほら、証拠をみせろって顔で見てくる土方
イラっ
今手元に何もないんですけれど
スマホの電源もないから
写真も撮れないんですけれど

『今って何月何日ですか?』

「5月15日だよー?」

え、ボク夏休みだったから
ココも夏ぐらいかなって思ってたんだけれど
全然違う
まあ、いっか
確か5月だとアレがあったっけ

『では一つ、予言をしましょう
大阪で、壬生浪士組を
名乗る者たちがでてきます』