「イッてェよ、近藤さん。」

血ィ出てねェよな

ぶつけた頭部をさする

あー、たんこぶできたな
血ィ出てないけど
痛ぇ

「もートシ!
チカちゃんに酷いことしちゃダメでしょ?」

「チカに聞きたいことがあったンだ」

「あんな距離でですか?」

「目を合わせないチカが悪ィ」

『目つきの悪い土方さんが悪い』

「存在している土方さんが悪い」

「ねんねころころのトシが悪い」

「俺の所為かよ!?
近藤さんに至ってはよくわかんねェよ!?

まァ、いいや
俺はチカに用があるンだ
逃さねェぜ?」

土方はジッとチカを再び見つめる

「チカが丞の名前を知っているのと
さっきの音の件はどー説明すんだァ?
さっさと吐けや」

「トシ!もうちょっと言い方があるだろ?」

「近藤さん、僕は土方さんに賛成ですよ
こいつは怪しすぎる」

「俺はチカが間者である可能性がある限り、
チカを疑うし問い詰めるぜ、近藤さん」

目に力を込めて、近藤さんに視線を向ける