はぁ

よく笑った…笑い過ぎた…

口角筋が悲鳴を上げている!

はぁあ

これからどうしよう…

優しげなおじさんはさっき悲鳴をあげて、
逃げちゃった

そりゃあ、急に笑い出した可笑しな人物だもんね

でも、そうでもしないとやってられないよ
現実逃避も大事じゃん?

最悪の場合、野宿でもなんとかなるよね

とりあえず、何処か行こうと考えていると、
背後から肩を掴まれた

振り返ると男だった、若い男だった

昔の記憶

奇声を上げ、ボクを見る男
ポタリ
ポタリ
ポタリ
ポタリ
ポタリ
その手には赤い液体が
ポタリ
ポタリ
ポタリ
ポタリ

倒れているのはだぁあれ?

硬く遠くに追いやったはずの記憶

室内

肩に男の手

フレテイル?

そう思った瞬間に掴まれていた男の手首を掴み、捻りながら払いのける

その流れのまま、脚を男の横腹に蹴りを入れようとしたが、
ガードされ、距離をとられた