「ドスッ」
「バキッ」
「お前…」
「喧嘩する相手を間違えたね」
っと私は倒れてる男に告げ
男の顔を殴った。

喧嘩は私が一匹狼になってからは
日常茶飯事だった。

いつもいつも喧嘩を売られる
だから、私はその喧嘩を買う。

こんな私でも一応、隣町の私立の中学校に通っている。
いわゆる不良校に。
不良校と言っても、今はかなり少ない。
でも、少ない方な私にとっては好都合。
喧嘩を売られる率が少なくなるから。

まぁ、後言える事は私に対しての
イジメは酷いものだ。

物が無くなる、ノートや教科書が破かれれる、トイレに閉じ込められて水をかけられるって言う、イジメではない。
必ず1日10回は木の棒でボコボコに殴られる。
カッターナイフで腕や腹、背中を切られる。
これが、私が受けているイジメだ。
クラスの女子の殆どは私を馬鹿みたいに嫌ってる。

「放課後、屋上」っと書いてある手紙が私の机に置いてあった。
「またかよ。こりねーな。」って小声で言った。

「来たのね?」
「おせーんだよ!」
「ごめんごめん。トイレ行ってたわ。」
「汚いわね。そんなアンタには今日、腕を木の棒でボコボコにした後に、カッターナイフで切り刻んであげるわ!」
女子の甲高い笑い声が耳にこびりつく。
その笑い声が止まると、私に対してのイジメが始まる。
「バキッ」
「つっ…」
私は顔をしかめる。
「あら、痛いの?」
私は相手の女子を睨む事しか出来なかった。
余りの痛さに声すら出せなかったのだ。
「後はこのボコボコの腕を、カッターナイフで切り刻むだけね」
その、リーダー的存在の女子は、ポケットからカッターナイフを取り出した。
そのリーダー的存在の女子が持つカッターナイフは私の腕に突き立てられている状態だった。
「2つ質問があるの。浅く切られたい?それとも、深く切られたい?
答えてくれるかしら?」
私は答える
「出来れば…浅くが…いいな〜?」
私はそう言った。
「分かったわ。」
その言葉が合図になり、私の腕を切り始めた。
4時間もしたら、このイジメは無くなる。
「今日もありがとうございます。いい、ストレス発散になりました。また明日もよろしくお願いしますね?」
リーダー的存在の女子は私にそう告げて
そそくさと屋上を後にした。

「あの女少しは加減しろよな!」
っと私は大声で叫んだ。
「痛すぎる…。少し寝てから帰るか。」
私が寝息を立てて寝ていると

「これは、酷いね。」
「…あぁ。」
「この子美人なのにドMなのかな?」
「おい、やめとけよ」
「でも、これはヒドイを超えてる」
「んじゃ、どーすんの?」
「今はどうする事も出来ないよね?凪?」
「そーだな、もう少し様子を見よう。」
「おけ!」
「そんじゃ、帰るぞ」
「はーい!」

寝息を立てて寝ている時に
しかも、イジメの一部始終を見られていた事は私はまだ知らない。

次の日に予想もしていなかった事が起こる事も私はまだ、知らない。