理事長室
そう書かれたプレートのぶら下がったドアの前に立つ
ひとつ息を吐いて、ドアを開けると
「真琴おおおおおおおお!!!」
「うおっ!!?」
何かに飛びつかれた
「久し振りだな!会いたかったぞー!!」
「し、静雅!!?」
桜龍10代目総長で、私の従兄弟の満田静雅
ふわふわとした地毛の茶髪は現在のようだ
「なんで静雅がいんの!?」
「俺、ここで理事長やってんの」
「し、静雅が理事長…!?この学校大丈夫?あ、大丈夫じゃないからこんなに荒れてんのか…」
「なんだとコラ。俺は頭はいいんだかんな!」
「頭は、だろ」
「じゃなくて真琴!紅龍バレたってマジ?」
「じゃなかったらこんなとこいないっつーの」